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河野 俊彦*; 千葉 敏; 小浦 寛之
Journal of Nuclear Science and Technology, 43(1), p.1 - 8, 2006/01
被引用回数:50 パーセンタイル:94.6(Nuclear Science & Technology)最新の原子質量模型KTUY05の殻補正エネルギーと対エネルギーを用いて量子効果を取り入れた原子核の準位密度パラメータとその系統性を現象論的に導出した。殻効果の励起エネルギー依存性としてはIgnatyukの公式を用いて、Gilbert-Cameron型の複合公式により表した準位密度公式で最新の準位間隔データを再現できるパラメータを求めた。低励起状態では低温度模型を用いて、1000以上の原子核の準位構造データを考慮してパラメータを決定した。また、求めたパラメータから、未知核種に対しても適用可能な系統式を作成した。
佐藤 健一郎; 池添 博; 光岡 真一; 西尾 勝久; Jeong, S.-C.*
Physical Review C, 65(5), p.054602_1 - 054602_9, 2002/05
被引用回数:54 パーセンタイル:90.41(Physics, Nuclear)重イオンの融合反応における殻効果を調べた成果の発表である。中性子数が82であるBaを標的にしたSe+Ba融合反応と中性子数が78であるBaを標的にしたSe+Ba融合反応で生成される蒸発残留核の断面積をそれぞれ測定した。その結果、中性子数82でマジック数になっているSe+Ba融合反応がSe+Baに比べ100倍程融合確率が大きいことがわかった。これは中性子数がマジックであることと関係していると考えられる。中性子数がマジックな原子核は励起しにくいため、衝突時により接近できるという理論計算と一致している。この事実はより重い元素(超重元素)を合成するための重要な要素になる。
Zhao, Y.*; 中原 弘道*; 西中 一朗; 永目 諭一郎; 末木 啓介*
Proceedings of 2nd International Conference on Fission and Neutron-rich Nuclei, p.206 - 208, 2000/03
核分裂片運動エネルギーの系統的研究から、分裂時において3種類の切断時形状(分裂核変形度)が存在することを見いだした。すなわち非対称核分裂モードでは広範な質量領域で一定の変形度を示したが、対称核分裂モードでは重アクチノイド領域で、低励起及び高励起エネルギー核分裂とで2種類に分かれることがわかった。後者の2種類の変形度に関しては、分裂片の殻効果と液滴的な性質で解釈できた。またこれらの変形度の系統性をもとに、核分裂での分裂片の全運動エネルギーの平均値を求める新たな式を導入した。
Zhao, Y. L.*; 西中 一朗; 永目 諭一郎; 谷川 勝至*; 塚田 和明; 市川 進一; 末木 啓介*; 大浦 泰嗣*; 池添 博; 光岡 真一; et al.
Physical Review Letters, 82(17), p.3408 - 3411, 1999/04
被引用回数:32 パーセンタイル:79.83(Physics, Multidisciplinary)核分裂における対称、非対称質量分割の切断時に3種類の変形度が存在することを明らかにした。非対称質量分割モードにおいては、変形度は広範な分裂核の質量領域で一定であった。一方対称質量分割モードにおいても同様な変形度の一様性が得られたが、重アクチノイド領域ではさらにもう一つの変形成分が現れ、これらはそれぞれ液滴的並びに分裂片の殻効果の影響を受けた変形核として解釈できた。
A.Mengoni*; 中島 豊
Journal of Nuclear Science and Technology, 31(2), p.151 - 162, 1994/02
被引用回数:115 パーセンタイル:99.02(Nuclear Science & Technology)中性子結合エネルギーに相当する励起エネルギーに於ける原子核の準位密度の新たなパラメータ化を行った。採用したモデルは粒子対効果および殻構造効果の補正を含んだ通常のフェルミガス模型である。殻構造効果の補正とそのパラメータ化に特に注意を払った。質量数41から253までの217核種のデータを用いて準位密度パラメータを評価し、この質量領域全体にわたる準位密度パラメータの系統式を得た。これにより実験データのない核種の準位密度パラメータを高い精度で求めることが可能になった。
A.Mengoni*; 中島 豊
JAERI-M 93-177, 26 Pages, 1993/09
原子核の準位密度計算に通常必要とされる物理量を計算するプログラムHERMESを開発した。核内核子の対相関と殻効果を取り入れた標準のフェルミガス模型をモデルとして用いた。その他の原子核構造の性質の効果のプログラムへの組込みについても論議した。HERMESを用いて質量が41から253までの領域において準位密度パラメータの系統式を作成した。
大槻 勤*; 浜島 靖典*; 末木 啓介*; 中原 弘道*; 永目 諭一郎; 篠原 伸夫; 池添 博
Physical Review C, 40(5), p.2144 - 2153, 1989/11
被引用回数:34 パーセンタイル:86.56(Physics, Nuclear)種々のアクチニド核の低エネルギー陽子誘起核分裂における質量収率曲線を調べた。質量収率曲線の重い質量領域の非対称分裂ピークの半値巾は、核分裂の質量数と共に増加していくことがわかった。しかし、核分裂核の質量数240~250近辺で、この半値巾は急激に減少する傾向が見られた。この非対称分裂ピークは、2つのガウス関数でよく再現でき、各々のピークは、質量数133~135と140~142に位置していた。このガウス関数の巾と上記非対称分裂ピークの半値巾との関係はよく一致していた。これは、核分裂生成物の殻効果が、質量分割に大きく影響していることを示唆していた。